平成28年度第8回FDSD研修会
私立短大協会学生生活指導担当者研修会報告

2017.01.25 共通

日時:平成29年1月17日(火)14:40~15:35
講師:ビジネス実務学科 講師 井上 克洋
   事務局 北村 允人

 平成28年度第8回FDSD研修会として、2016年11月30日(水)~12月2日(金)に京都で開催された私立短大学生生活指導担当者研修会に参加し、2日目に「障害者差別解消法」に関する講演を聴講したので、その内容について報告を行いました。

講演は、京都大学学生総合支援センター村田淳氏による「障害のある学生に対する合理的配慮~障害者差別解消法への対応」というテーマで行われました。講演の骨子は、2016年4月に「障害者差別解消法」が施行されたこと、障害者の増加と障害種の現状分析、そして対応のあり方の3点でした。

 同法律のポイントは、障害者に対する差別的取り扱いの禁止です。では何が差別に該当するかは「ケースバイケース」で判断されるということで、具体的な基準のようなものは存在しません。この法律には罰則規定はありませんが、障害者が差別的扱いを受けたと判断された場合、訴訟を起こされる可能性があるということは注意する必要があります。

 現段階で同法施行に関して本学がとりうる対応として、障害学生の把握と対応指針の作成が考えられますが、将来的には設備改修等のハード的対応や、ノートテイク等の学習補助者のソフト的対応も検討すべきであると提案しました。

 つぎに、1日目に学校見学会で訪問した、京都文教短期大学の施設・設備状況、3日目の分科会で、大学独自の奨学金制度、課外活動や学生のマナーなど学生生活に関する全般について情報交換した内容を報告しました。

 各大学の様々な取り組みを参考に、本学においても更なる学生支援体制の整備・充実に努めたいと思います。

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